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躁うつ病の症状、治療薬とは?特徴を簡単に説明!

みなさんこんにちは、A氏です。

パニック障害、うつ病持ちのA氏ですが、今回は躁うつ病にお話ししていきたいと思います!

躁うつ病とは?

躁うつ病はうつ病と同じく気分障害、感情障害とも呼ばれます。また現在の躁うつ病の正式な病名は双極性障害です。

躁うつ病は躁状態(異常なハイテンション)と、うつ状態(抑うつ状態)が両方出現します。
躁うつ病の人の約2/3の人が最初はうつ病と診断されます。

躁状態とうつ状態はおおよそ1年単位で入れ替わるとされていますが、1年に4回以上躁とうつの入れ替わりがあると、ラピッド・サイクラーと呼ばれます。

なかでも躁状態はとてもやっかいな状態で、職場や家族間において致命的なトラブルを引き起こします。

「ハイテンションになることは誰でもあるんじゃない?」
「気分爽快で何が悪いの?」

そう思う方もいると思いますが、そのハイテンションが理解の範疇を超えてしまったとき、「躁状態」と判断されます。

躁うつ病の症状

躁状態

  • 感情が高揚し、気分爽快で自信や健康感に満ち溢れている。
  • 楽天的・誇大的な考えが湧き出て多弁となり、話題が絶えない。
  • 無遠慮に様々なところへ電話をかけたり、訪問したりというように多動で、睡眠時間も極端に短いが、疲労感がない。
  • 躁状態という自覚がまったくない。
  • 次々と実現不可能なことを計画し、実行にとりかかるが、まとまらない。
  • 金銭の浪費が目立ち、他人に干渉してすぐに怒ったり、性的な脱線行為に
    走ったりする。

うつ状態

  • なんとなく気分が沈み、悲哀感が強い(抑うつ状態)
  • 動くことも話すこともおっくうになる
  • 人に会うのがわずらわしい
  • 日常的にやってきたことが重荷になる
  • 希望がないと思い込む。不安や焦燥感がある
  • 自殺企図がある

など様々な症状があります。

患者さん本人は躁の状態こそが自分の本来の姿であると思っているので、何も活動が出来ないうつの状態に悩む、という特徴があります。

躁うつ病の治療

躁うつ病の治療薬として炭酸リチウムが有名ですね。
炭酸リチウムは躁状態にもうつ状態にも効果がみられるため、気分安定薬とも呼ばれます。

他にも抗てんかん薬や抗精神病薬も効果があります。

以下躁うつ病で使用される薬剤まとめ↓↓

炭酸リチウム

炭酸リチウム

抗てんかん薬

カルバマゼピン(テグレトール)、バルプロ酸ナトリウム(デパケン)、ラモトリギン

定型抗精神病薬

クロルプロマジン(コントミン)、レボメプロマジン(ヒルナミン)、ハロペリドール(セレネース)、スルトプリド(バルネチール)

非定型抗精神病薬

オランザピン(ジプレキサ)、アリピプラゾール(エビリファイ)

ただし!炭酸リチウムは血中濃度を調べる必要があり、リチウムは金属イオンのためとりすぎると中毒を起こします。

しかし、血中濃度が薄いと効果も得られません…

炭酸リチウムは血中濃度を一定に保たなければならないのが難点です。

まとめ

以上が躁うつ病の症状と治療法についてでした!

躁うつ病はうつ病と比較して患者さんの人数が少ないですが、特に躁状態の場合、取り返しのつかない場合になってしまうこともある恐ろしい病気です。

患者さん本人だけではなく、周囲の人がおかしいな?と
気づいてあげるということも大事なことですね。

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A氏
A氏 看護師兼うつ病患者兼ブログ初心者 精神疾患に関するお役立ち情報を自身の体調とともにお送りします。

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