おくすり講座

【必見】抗精神病薬について徹底解説!

みなさんこんにちは、A氏です。

今回は抗精神病薬について説明していこうと思います!

少し難しい内容にはなりますが、自分が飲んでいる薬のことを知りたい!医療者だけど抗精神病薬のことを簡単に知りたい!というかたは必見です!

抗精神病薬とは?どんな効果があるの?

抗精神病薬とは主に統合失調症の治療に使われる薬で、脳内のドーパミンという物質の活動をおさえることにより、幻覚や妄想、考えがまとまらない、気持ちをうまく表現できないなどの症状を改善します。

抗精神病薬の種類

定型抗精神病薬

フェノチアジン系

クロルプロマジン(コントミン)、レボメプロマジン(ヒルナミン)、フルフェナジン

ブチロフェノン系

ハロペリドール、ピパンペロン(プロピタン)

ベンザミド系

スルピリド(ドグマチール)

非定型抗精神病薬

セロトニン・ドパミン拮抗薬(SDA)

リスペリドン(リスパダール)、パリペリドン、ペロスピロン(ルーラン)、ブロナンセリン

多受容体作用薬(MARTA)

クロザピン、オランザピン(ジプレキサ)、クエチアピン(セロクエル)

ドパミン部分作動薬

アリピプラゾール(エビリファイ)

たくさんありますね汗
ちなみにこの中だとA氏はオランザピンを飲んでます。

定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬の違い

超簡単に説明すると、定型抗精神病薬は従来から使用されているもので、非定型抗精神病薬は副作用症状が抑えられた新しい薬のことです。

定型抗精神病薬は強力な精神安定作用がありますが、その分副作用症状もよく見られます。

抗精神病薬の副作用症状

錐体外路症状

抗精神病薬は脳内のドーパミンの働きを抑制します。ドーパミンは運動機能の微調整をしているので、これが抑制されることで運動の微調整が出来なくなる錐体外路症状という症状が出てきます。
錐体外路症状には以下のものがあります。

パーキンソン症状(パーキンソニズム)

筋強剛(肩、膝、指などの筋肉がかたくなって、スムーズに動かしにくい )
振戦(震え)
流涎(りゅうぜん、よだれが流れること)
仮面様顔貌(表情が変わらない)

アカシジア(静座不能)

主に下肢がムズムズとした感じで異常感・焦燥感がありじっとしていられない。

急性ジストニア(ジスキネジア)

急性に起こる運動の異常で体の一部が硬直、痙攣する。(首が横や後ろにつっぱる、舌を突き出すなど)

遅発性ジスキネジア

数年以上の長期にわたる内服の場合に起こる。口をもぐもぐさせて何かを噛んでいるような運動をする。

悪性症候群

悪性症候群は抗精神病薬の副作用として最も重篤な副作用です。最初に発熱があり、体温が上昇するにつれて体の硬直、発汗、頻脈、震えなどの症状が現れる。解熱剤の効果はありません。

クレアチンキナーゼ値の上昇(つまり腎臓の機能が落ちる)が起こる場合もある。拒食や脱水で身体的な疲労状態が続いている時には要注意!

その他の副作用

乳汁分泌、月経不順、性欲減退、肥満、高血糖などなど

まとめ

抗精神病薬はつらい症状を和らげてくれる一方で怖い副作用症状もありますね…

ただこの記事に書いている副作用症状が必ず起こるものではありません。現にA氏も抗精神病薬を内服していますが、これといって大きな症状は出ていません。(強いて言えば少し体重が増えた汗)

ただこれは食べる量を減らして運動をしなさいよ、ということなんだろうなと思ってます笑

同じく体重増加で悩んでいる方の賛同お待ちしています。

ABOUT ME
A氏
A氏 看護師兼うつ病患者兼ブログ初心者 精神疾患に関するお役立ち情報を自身の体調とともにお送りします。

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