うつ情報

うつ病ってどんな病気?原因、症状、治療方法を説明!

みなさんこんにちは、A氏です。

今回はこのブログのテーマであり、A氏もその患者の一人であるうつ病についてわかりやすく説明していきたいと思います!

うつとは?

うつ病は気分障害、感情障害とも呼ばれ、感情が高揚する躁状態と、反対に抑制されるうつ状態の2つの状態があります。

躁とうつを繰り返すものを双極型(躁うつ病)
うつだけを繰り返すものを単極型(うつ病)と呼びます。

躁うつ病についてはこちら!

生涯に1度うつ病になる人の割合は5.7%、およそ100人に5~6人とも言われています。また発症年齢は30~50代が多いとされています。

うつ病の原因

うつは現代でポピュラーな病気となってきましたが、現在原因は明らかになっていません。最近では脳内のホルモン異常が発症に関係しているとの研究も進んでいます。

どんな人がうつになりやすいのか?

うつになりやすい人は強い責任感がある、真面目、律儀、几帳面、仕事熱心な人がなりやすいという意見もあります。

例)頼まれると断れない性格 など

原因はわかっていませんがうつを引き起こす「きっかけ」はあります。

うつを引き起こすきっかけ

うつを引き起こすきっかけとしては以下のものがあります。

  • 近親者の死
  • 病気、過重労働
  • 仕事での失敗、失業、定年
  • 離婚、浮気、確執
  • 出世や昇進
  • 入学、転勤
  • 結婚、妊娠、出産
  • 引っ越し、家の新築  などなど

見てわかるかと思いますが、近しい人の死などのネガティブな出来事から、昇進や結婚などポジティブな出来事もきっかけとなり得ます。

生活している中で様々な出来事が原因となる可能性がありますが、
重要なのは気分の落ち込みが深い、または重いかどうかです。
うつを疑う場合はきっかけになった出来事に対してどのくらいの長さで、どのくらいの深さで憂鬱が続いているのかを確認しましょう。

うつの症状

うつは様々な症状を引き起こしますが、主な症状が以下の10個です。

1.とにかく憂鬱な気分

日常生活に支障をきたすレベルで落ち込みます。何をするにもとにかく憂鬱。意味もなく涙が出てくるなど自分ではどうにもできない気持ちになります。

A氏の例)

何かがあったわけでもないのに辛い気分になる。ため息つかないとやってられない。

2.興味や喜びの喪失

大好きだったこと、趣味などが楽しくなくなる。仕事や遊びも本人にとって楽しいはずのこともまるで楽しめない。

A氏の例)

大好きだったジャニーズのDVD鑑賞が出来なくなる。出来ないというか興味がなくなった。

3.易疲労性

なにかするとすぐ疲れちゃう。

A氏の例)

お風呂入るだけで次の日の分の体力使う。

4.判断力、記憶力が急に落ちる

頭が働かない、物事を決められない

A氏の例)

仕事でミスを連発する。

5.自己評価が下がる

自分はダメな人間だと思い込む。自分を責める。

6.とにかく自分を責める!

みんなに申し訳ない、自分は働けない最低な人間だ、自分は生きていても申し訳ない、という気持ちが強くなる。

7.将来に対して悲観的で希望がない

「自分は仕事をクビになってマンションを追い出される」
「自分は生きていても他人に迷惑をかける」
という気持ちになる。

8.睡眠障害

不眠または睡眠過多(起き上がれない)。不眠には入眠困難、中途覚醒、早期覚醒などがあります。

A氏の例)

寝つきが悪い(入眠困難)

睡眠障害についてはこちら

9.食欲が減る、食べ過ぎてしまう

食べる気はあるのに食べられない。大好きなものも食べられない。または時間があれば何かを口にしてしまう。

10.死にたい気持ちになる(希死念慮)!重要!

死のうと行動する。または死んでもかまわないという行動をとる。

11.その他の症状

便秘、腹部膨満感(お腹が張る)、胸部圧迫感(息が苦しい)、性欲の減退など

12.その他の特徴

・日内変動(日内変動)

一日の中で時間帯によって調子が違う。
例)朝は全く動けない。夕方やっと布団から出られる。(逆もしかり)

・季節で出るうつがある

冬季型うつという、冬だけ悪くなるうつ

・妄想が出る

1.罪業(ざいごう)妄想
自分の失敗のせいで周囲に迷惑をかけてしまったと思い込む。

2.貧困妄想
自分が貧乏だ、貧乏になっていくと強く思い込む。

3.心気(しんき)妄想
自分が重病になった、重病に違いないと思い込む。

うつ病は精神症状だけでなく、身体症状も引き起こします。

うつの治療

1.薬物療法

近年新しい抗うつ薬として選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などが使用されています。

抗うつ薬についてはこちら!

2.精神療法

1.休養が一番の治療法!周囲の人が思っている以上に患者さんは心身の疲れを感じています。うつの人は自分から苦しみを訴えない場合もあるため、周囲の人はその辛さを軽く考えてしまうことがあります。

2.いたずらに激励したり、叱責したり、頑張らせようとするのはNG。
気分転換のための旅行や運動も避ける。うつ病のかたは息抜きとかできません。

3.必ずよくなることを伝える。あれこれ詮索せず、患者の苦痛を静かに聴こうとする態度が必要。

4.うつ病患者さんは体調が悪いことを怠けていると思われてないか気にします。怠け者扱いされると患者さんの苦痛はより強まります。

5.患者さんの多くは希死念慮(死にたい気持ち)を持っています。死なないことを患者さんと約束しましょう。

うつ病は治る病気でもありますが、再発もあります。生活上の変化があったり、日常の気分の変化や体調の崩れなどが感じられた場合は早めに医師に相談しましょう。

3.電気痙攣(けいれん)療法

外科的な治療方法の中で、唯一効果が認められていて現在も残っている治療法。薬を飲めない状態の人や希死念慮の強い人、薬物療法で効果のない人が行います。

電気痙攣療法については別記事で説明します。

4.認知行動療法

現在生じている問題を具体的にし、考え方や行動などの変えやすい部分から少しずつ変えていくことで、問題の解決をめざす心理療法のこと。

詳しくは別記事で説明します。

まとめ

以上がうつ病の原因、症状、治療方法でした。

みなさま当てはまるものはありましたでしょうか?
もし自分がうつ病かもしれない…そう思って読んでいる方がいれば
早めの受診をおすすめします。

またうつ病の患者さんを支える方々の参考にもなれば嬉しいです。

ABOUT ME
A氏
A氏 看護師兼うつ病患者兼ブログ初心者 精神疾患に関するお役立ち情報を自身の体調とともにお送りします。

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